2025.02.17
「医科と歯科で向き合う睡眠時無呼吸治療」セミナーに参加
2025年2月16日(日)、大阪梅田にて開催された「医科と歯科で向き合う睡眠時無呼吸治療」に関するセミナーに、院長とともに参加しました。
このセミナーでは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対する治療の一環として、歯科がどのように関わるべきかを中心に学びました。特に、医科と歯科の連携の重要性が強調され、患者さんにとって最適な治療を提供するためのポイントについて詳しく説明がありました。
睡眠時無呼吸症候群と口腔内装置(OA)
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が一時的に停止したり、激しいイビキを伴ったりすることで、睡眠の質が低下し、生活習慣病や心血管疾患のリスクを高める病気です。
この症状に対して、口腔内装置を装着することで、気道を確保し、呼吸の妨げを軽減する治療法があります。特に、軽度から中等度の患者さんに対して有効とされており、歯科での適切な装置作成とフォローアップが欠かせません。
セミナーの主な学び
1. 医科との連携の重要性とスムーズな進め方
多くのケースで、医科からの紹介によって口腔内装置の作成が求められます。そのため、歯科としても医科と密に連携し、診療情報を共有しながらスムーズに治療を進めることが求められます。
セミナーでは、医科との円滑な連携を実現するための具体的な手順や、やり取り、装置の適応範囲についての説明がありました。また、医師との連携を深めるために、どのような情報提供が有効かといった実践的なアプローチも学びました。
2. 口腔内装置の適切な作成と装着指導
口腔内装置は患者さんごとに製作する必要があり、適切な装着が求められます。装着時の違和感や咬合の変化などを考慮しながら、患者さんが無理なく装置を継続的に使用できるような調整が重要です。
装置作成の際に考慮すべきポイントや、患者さんに適した装置の種類についても学びました。
3. 装着継続率を上げるコツ
口腔内装置は効果が期待できる一方で、「違和感がある」「面倒くさい」などの理由から継続使用が難しいケースもあります。そのため、患者さんが装置を長期的に使用しやすいようにするための指導法や、モチベーションを維持するためのフォローアップ方法についても学びました。
まとめ
今回のセミナーを通じて、睡眠時無呼吸症候群の治療における医科と歯科の協力の大切さを再確認しました。単に装置を作るだけでなく、医科との適切な情報共有や患者さんへの丁寧なフォローが治療の成功に直結することを改めて認識しました。
今後の診療においても、この学びを活かし、より質の高い治療を提供できるよう努めてまいります。